7月9日 パウエル議長発言!姿勢変わらずもドル円上昇。

為替記録

7月9日の概要

7月9日のドル円は上昇。

ドル円は日中を通してレンジ気味で材料待ちの動きが続いていた。
迎えた23時にパウエル議長の米上院銀行委員会の議会証言、スタンス的には大した違いはないものの、これまでの弱い経済データからハト派的な発言を期待していた市場の失望からか米長期金利と共にドル円は一気に上昇、一時161.500まで値を伸ばした。
その後はジワジワと下げ161.30の水準でレンジを形成していた。
本日も引き続き議会発言があるので本格的な上昇はその結果とCPIを消化してからかもしれない。

パウエル議長発言

今回のパウエル議長の主な発言は以下の通り

インフレに関し、一段の良いデータがあれば確信を強められるインフレだけがわれわれが直面する唯一のリスクではない。
インフレが持続的に2%に向かうという信頼が高まるまで、政策金利の引き下げは適切ではない。
第1・四半期のデータは、利下げを必要とするインフレ経路への信頼の高まりを「裏付けなかった」。
労働市場の状況は「引き続き堅調だが冷静化」「過熱していない」
緩和が遅すぎたり過小な場合には経済や雇用市場が過度に弱まる可能性がある。

基本的な姿勢としては以前までとあまり変わっていない。
上記の発言を見る限りインフレと経済引き締めの両方のリスクを危惧している事が分かる。
引き続きデータを見て慎重に判断していくという姿勢は変わらないだろう。

市場では現在9月の利下げが70%ととの予想になっており、年内2回の利下げが期待されている。
今後この予想を覆すようなデータが出てきた時は要注意だ。

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