7月3日の概要
7月3日のドル円は上昇。
東京、欧州時間は高値更新に向けてジワジワと上昇していたドル円、欧州の株式相場が強く上昇しリスクオン的な円売りも見られ、高値を161.900代へと伸ばした。ポンド円では2008年以来となる206円台を付けた。
NY時間では「ADP雇用統計」『新規失業保険申請数』『ISM非製造業指数』3つの重要指標が発表され、いずれも弱い結果を示した事から米長期金利と共にドル売りの流れに、特にISM発表後は90pips程の強い下落となった。
しかしその後は徐々に買い戻しの動きが入りISMの下落を全戻ししてしまった。
ADP雇用統計
6月度のADP雇用統計が発表された。
予想16.3件の所、結果15万件と予想より弱い結果となった。
結果 予想 前回
2024年07月03日 (6月) 150K 163K 157K
2024年06月05日 (5月) 152K 173K 188K
2024年05月01日 (4月) 192K 179K 208K
2024年04月03日 (3月) 184K 148K 155K
2024年03月06日 (2月) 140K 149K 111K
2024年01月31日 (1月) 107K 145K 158K
前回よりも下落幅は縮小したものの、2か月連続の下落となった
またADP発表文では「雇用の伸びは堅調だが広範囲に渡っていない」と指摘、夏に活発化するレジャーや接客業の増加が無ければ下落は更に激しいものになっていただろう。
本番の雇用統計の2日まえに発表される指標だが、正式な雇用統計とはずれた結果に終わる事もあるので注意したい。
ちなみに前回はADPは下落の結果となったが、正式な雇用統計は大幅増加だった
新規失業保険申請数
新規失業保険申請数が発表され、予想23.4万人の所結果23.8万人と悪い結果となった。
結果 予想 前回
2024年07月03日 238K 234K 234K
2024年06月27日 233K 236K 239K
2024年06月20日 238K 235K 243K
2024年06月13日 242K 225K 229K
2024年06月06日 229K 220K 221K
先週は予想よりもよく回復の兆しを見せたもののやはり全体的には弱い傾向にある。
ADPと合わせてみても米経済の雇用関連指数は下落基調に入っているのだろうか?明日発表の雇用統計に期待がかかる所だ。
また同時に発表された失業保険継続申請数は予想184万人の所、結果185.8万人とこちらも悪い結果になっている。
ISM非製造業購買担当者景気指数
ISM非製造業購買担当者景気指数が発表され予想52.6ポイントの所結果48.8ポイントと下落した。
結果 予想 前回
2024年07月03日 (6月) 48.8 52.6 53.8
2024年06月05日 (5月) 53.8 51.0 49.4
2024年05月03日 (4月) 49.4 52.0 51.4
2024年04月03日 (3月) 51.4 52.8 52.6
2024年03月06日 (2月) 52.6 53.0 53.4
2024年02月06日 (1月) 53.4 52.0 50.5
好調低調の基準を示す50ラインを下回り48.8ポイントとなったが、今回は下落幅も大きく-5ポイントだった。
ほぼ全ての分野で活動の縮小がみられる、特に新規受注が-6.8ポイントと大きく下落しており2022年12月以来の50を割る縮小圏となった。
仕入れ価格に関してはISM製造業景気指数も縮小していた事もあり米経済のインフレ鈍化が本格化してきている事を示唆しているのかもしれない。
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