7月12日の概要
7月12日のドル円は下落。
午前8時、ユーロ円に対するレートチェックを行った。
これによりドル円は一時159.400から158.400へ下落し直ぐに全戻し、そしてまた下げる、全戻しと乱高下した。
その後はレンジが続き、21時30分に生産者物価指数(PPI)が発表され予想0.1%の所、結果0.2%と前回0.0%から好転した。
これを受けてドル円は157.570から158.150まで上昇した。
その後は再び介入と思われるかの様なドル売りが発生し一気に下落157.350まで1.7円程下落した。
生産者物価指数(PPI)
生産者物価指数(PPI)が発表された。
PPI前月比…結果0.2:予想0.1:前回0
コアPPI前月比…結果0.4:予想0.2:前回:0.3
財の価格が-0.5サービスの価格が+1.9となった。
財は低下幅こそ低くなったものの引き続き下落、サービスは引き続き上昇となった。
強弱が入り乱れる結果となりFRBの金利決定にはあまり影響を及ぼさないだろうというのが市場の見解である。
日銀のレートチェックと介入の有無
政府は午前8時ごろユーロに対するレートチェックを行った。
また日銀の当座預金残高の予想が民間予想から3兆円離れていた為に11日の下落が3兆円規模の介入であったと判明した。
そして12日のPPI後の下げも小規模ではあるものの介入の可能性がある。
総じて当局の強気姿勢を示す形となった。
前回までは為替介入もトレンドを転換させるモノでは無く、あくまで急速な円安をけん制する為のものであった。
今回も主な狙いは時間稼ぎのけん制であろうが、米国経済の鈍化や利下げ観測の高まり等から円安トレンドの終了も可能性が出てきており、市場関係者は円に対して慎重な姿勢をとっている。
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