8月1日 米ISM悪化

為替記録

8月1日の概要

8月1日のドル円は下落。

前日からの流れを受けてか東京市場が始まるとドル円は急下落し149.800から148.500付近まで一気に落ちて行った。
その後は反発が入りNY時間開始時にはその日の高値を超えて150.800までも戻していた。
ここで米製造業購買管理者指数が発表、予想49.5ポイントの所結果49.6ポイント(前回51.6ポイント)と予想とほぼ同じであったものの前回よりは低下、続けて発表されたISM製造業購買担当者景気指数は予想48.8ポイントの所結果46.8ポイント(前回48.5ポイント)とこちらは予想に反して低下し前回よりも低い水準だった。
これを受けて米長期金利はついに4%を割り込み下落しその影響でドルも売られる事となりドル円は再び下落基調へ。
最終的に149.300付近での幕引きとなった。

失業保険申請件数

失業保険申請件数が発表された、結果は以下の通り。

予想23.6万人:結果24.9万人:前回23.5万人

結果は悪くここ数年で最も多い申請者数となった。
ただしこの時期の失業者増加は毎年増加する傾向にあるので、その影響の範囲内であろう。
最も年始からは増加してきており労働市場が縮小に向かっている傾向は間違いないものと考えられる。

ISM製造業購買担当者景気指数

ISM製造業購買担当者景気指数が発表された、結果は以下の通り。

予想48.8p:結果46.8p:前回48.5p
引用:ismworld.org

結果は悪化しており、昨年11月以来の低水準となった。また好不況の境界を示す50の値を4か月連続で下回った。

内訳としては、新規受注と生産、雇用の低下が目立っている。
特に新規受注の低下は収益に直結する項目で企業の収益率が落ちて米株の下落に繋がってくる可能性が高い。実際この指標後、米株指数は下落を始めた。
雇用の低下も目立ち雇用市場への懸念を募らせる。
もしかしたら本日発表される雇用統計も悪い結果となるのかもしれない。
また設備投資も低調で、金利の利下げがあるまでは企業は設備投資に消極的な姿勢が続くだろう。

総じて製造業は全体的に鈍化傾向であり米経済の縮小が懸念される。

テクニカル分析

ドル円の日足では上昇トレンドラインをブレイクしリトレースを破って下落。
1日のドル円は先日の記事で伝えた週足の上昇トレンドラインでピッタリと止まっており、ここからの反発を期待させる形となった。
引き続きこの水準でどういった動きを見せるかを注視したい。

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