8月14日の概要
8月14日のドル円は上昇。
午前中に岸田首相が9月に行われる総裁選に出馬しない意向を発表した、これを受けてドル円は一時下落し146.071と数日間の安値を下回る値を付けた。
その後は大きく買い戻され147.400台まで戻すもNY時間に消費者物価指数が発表され、前月比予想0.2%の所結果0.2%と市場の予想通りの数値を出した。インフレの鈍化が緩やかに進んでいる事を受けて市場で予想されていた9月の利下げ幅が50BPだという予想が後退し、瞬間的に下げたものの直ぐに上昇し本日の高値を更新した。
岸田首相退陣
午前中に岸田首相が次回の総裁選に出馬しない意向を示した。
会見も開かれ、不出馬の理由を「自民党が変わることを国民の前にしっかりと示すことが必要だ。最も分かりやすい最初の一歩は私が身をひくことだ」と説明した。
岸田政権では政治と金問題のスキャンダルが相次ぎ、自民党の支持率が落ち込んだこともあり、負のイメージを払しょくし党再生をしたい考えがあったと思われる。
新たな総裁が誕生しイメージの回復に成功すれば衆議院の任期が残り1年と言う事もあり、衆議院の解散もありうるかもしれない。
消費者物価指数CPI
消費者物価指数が発表された、結果は以下の通り。
前月比 予想0.2%:結果0.2%:前回-0.1%
コア 予想0.2%:結果0.2%:前回0.1% 前年比 予想3.0%:結果2.9%:前回3.0% コア 予想3.2%:結果3.2%:前回3.3%
コア 予想0.2%:結果0.2%:前回0.1% 前年比 予想3.0%:結果2.9%:前回3.0% コア 予想3.2%:結果3.2%:前回3.3%
前月比では予想通りの結果であり、前回の-0.1という結果に比べればインパクトは無かったものの前年比では予想より低く前回から比べても鈍化していた。
全体的に下落傾向が続き、食品は0.2%の上昇と低い上昇幅でありインフレの鈍化が確認できる。
財市場で中古車が-10.9%と大きく下落した。
しかしFRBの注目するスーパーコア(コアサービス価格から住居費を除いたもの)は0.2%上昇しておりこれが市場で重く受け止められ米長期金利と共にドル円は上昇したと考えられる。
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