8月15日の概要
8月15日のドル円は上昇
NY時間に小売売上高と失業保険申請件数が発表されどちらも予想を上回り強い結果となった。
小売売上高は予想より大幅に大きく改善され、保険申請数も前月から続いて改善されており最近注目されている雇用市場に安堵感をもたらした。
これにより米景気のリセッション懸念が和らぎ米長期金利は上昇、ドル円もドル買いで反応した。
強いドル買いはここ数日のレンジをブレイクしストップを巻き込み大きく上昇、結果149.400付近まで2円程の急騰となった。
小売売上高
小売売上高が発表された、結果は以下の通り。
結果は市場予想を大きく上回る1%の上昇となり、物価高の中でも個人消費の強さが底堅い事を示した。
今回は内訳として自動車が+3.6%と大きく伸びており総合値に貢献した。
自動車は季節性が強い為コア指数では除外されるが、GDPの算出に使われる変動の大きい分野を除外したコア指数は予想0.1%の所結果0.4%とこちらも予想より上昇した(ただし前回0.9%からは悪化)
米国経済はインフレの鈍化が進んでおり景気後退が懸念されている中今回の小売り売上高の強さはGDPの7割を占める個人消費の強さに直結し景気後退の懸念を和らげる結果となった。
これにより長期金利や米株価指数は上昇している。
失業保険申請数
失業保険申請件数が発表された、結果は以下の通り。
結果は予想より低く22.7万件前回の23.4万件より低く2週連続での改善となった。
先月発表された雇用統計での失業率の上昇等により心配されていた雇用市場だが新規保険申請数は2週連続で低下し、失業保険継続申請数も低下した。
これにより市場では雇用市場の改善上向きが意識され始め、リスクオン的な動きを見せ始めている。
テクニカル分析
ドル円日足では上昇トレンドラインをブレイクしたスイングのリトレースが始まっており、リトレース中に揉んでいた8日から14日までのレンジを上にブレイク、このままリトレースを続ける可能性がある。
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