8月21日の概要
8月21日のドル円はわずかに上昇。
東京、欧州時間は特に材料も無く一度下攻めをした後は底堅さを確認したかのようにじわじわと反転上昇を続けた。
動きがあったのはNY時間で、米労働局による非農業部門雇用者数(NFP)が発表された。
月曜日から噂されていた「下方修正100万人」が事実なのかで注目されていた今回の発表だが、23時に公表されるはずが23時30分に発表がずれ込んだ。
しかし市場では23時に大きく上昇、146.900付近まで一気に吹き上げた。
その後直ぐに戻したが30分の発表では下方修正81万人とかなり大きい数字が出て再び60pips程値を上げた。
その上げも直ぐに戻してしまい(恐らく織り込み済みだったのだろう)大きなサプライズにはならないのを確認したかのように下攻めに転じた。
その後は27時にFOMC議事録が公表され、内容から9月の利下げがほぼ確定と判断されドル売りへ、相場は145円を割り込み144.400付近まで下落した。
NFP下方修正
雇用ベンチマークと呼ばれる今回の修正は半年に一回行われるもので社会環境や人口による変動からデータを調整される。
今回特別に注目されたのは、修正値が100万人と大規模なものになるという予想が飛び交っていたからだ。
結果は81万人と100万人程では無かったにしろ過去数年間で最大の調整幅となっていて予想通り大規模な修正となった。
しかし折り込み済みだったのか市場にそこまでのインパクトは与えず吹き上げた後は直ぐに戻す動きとなりあまり大きなインパクトは残さなかった。
発表が23時30分にずれ込んだにも関わらず23時に吹き上げたのは、AIアルゴリズムが23時時点で掲載されていた前回のデータを参照してしまい大きく吹き上げたのでは無いかと推測されている。
吹き上げた後に直ぐに戻すなどアルゴリズムらしい動きも見られた。
FOMC議事要旨
前回FOMCの議事要旨が公表された。
注目すべき所は利下げに関する発言や意見がどれ程あったかという所で、議事要旨では「経済指標が引き続き我々の予想に沿えば次回会合(9月)で利下げすべき」との意見が大多数と記述されており、ここまで特別に強い内容の経済指標は無かったので市場では9月会合での利下げは間違いないと確認され、ドル売り圧力となりドル円は下落した。
コメント