昨日4月17日のドル円は下落。
日中はレンジが続いていたがNY時間に大きく下落した。
背景には米10年債の低下と初の日米韓財務相会合が開かれた事にあると考える。
以下全文
本日、我々、日本、韓国及び米国の財務大臣は、ワシントン DC において、初の三カ
国間会合を開催した。本会合の議論は、昨年 8 月にキャンプデービッドで行われた
日米韓首脳会合に基づくものであり、自国経済と世界経済にとっての三カ国間関係
の重要性を確認するものである。
我々は、世界経済をリードする国として、開かれ、公正な経済慣行を通じて、我々
の国民、インド太平洋地域及び世界にとって好ましい機会と繁栄の継続を追求する。
我々は、持続可能な経済成長及び金融の安定並びに秩序立った、良好に機能する金
融市場を促進するため、引き続き協力していく。我々はまた、最近の急速な円安及
びウォン安に関する日韓の深刻な懸念を認識しつつ、既存の G20 のコミットメント
に沿って、外国為替市場の動向に関して引き続き緊密に協議する。
我々は共に、対ウクライナ戦争の負担をロシアに科し、朝鮮民主主義人民共和国(北
朝鮮)の兵器計画を標的とする、各国の制裁手段を活用し、調整するとのコミット
メントを確認する。我々は、関連する国連安全保障理事会決議に直接違反する、北
朝鮮の弾道ミサイルのロシアへの輸出、及びロシアによる調達を強く非難し、北朝
鮮及びロシアに対し、そのような活動を直ちに停止するよう求める。我々は、サプ
ライチェーンの脆弱性と、経済的威圧や主要部門における過剰生産能力を含む、他
国の非市場的慣行による我々の経済へのあり得べき損害に打ち克つための協調の重
要性を強調する。我々は、強靱なサプライチェーンのための資金を動員する首脳に
よるコミットメントを再確認し、強靱で包摂的なサプライチェーンの強化(RISE)
に向けたパートナーシップ等を通じて、その目的のため共に取り組む。我々は、重
要な地球規模課題により良く対応できるよう、国際開発金融機関の進化やその他の
国際金融機関の強化のために、引き続き協力していく。我々は、ASEAN 及び太平洋
島嶼国の重要性を再確認し、同地域のマクロ経済と金融の強靱性及び健全性を強化
するために力を結集する。我々は、三カ国の開発金融機関間の連携における進展を
歓迎する。我々は、これらを前進させるため、事務方での取組みを継続する。
これらの目標は、日米韓三カ国の経済関係の継続的な重要性とかつてない強固さを
示している。我々は、我々の経済の強化及び世界経済の繁栄を促進するために、引
き続き協力する。
経済地政学的リスクに言及した内容となっており、特に為替については「最近の急速な円安・ウォン安への日韓の深刻な懸念を認識し、外国為替市場の動向について引き続き緊密に協議する」と言及した
また北朝鮮やロシアに援助する他国(おそらく主に中国)に対する協調の姿勢を示した、これが今回の会合のメインの意義であろう。
これにより昨日は下落相場となったが、やはり先日のCPI等の経済指標から米の経済は底固くインフレ鈍化が止まってきているとの雰囲気が市場に流れ始めている為、ドル強の動きは続くが介入をはじめとする発言などヘッドラインで円買いが発動する恐れがある為慎重にトレードする必要がある。
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